S-LINK:GIGA端末のための新しい共通通信規格(School・STEAM・Society 5.0)— 日本産業技術教育学会 第69回全国大会 発表資料、株式会社ティーファブワークス 高松基広、2026年8月30日
背景:次期学習指導要領では中学3年間、情報を学び続ける時代へ。中学1年 最大65項目・2年 最大66項目・3年 最大32項目(情報・技術ワーキンググループ取りまとめ案より)
背景:文部科学省は情報・技術教育の研修・指導体制の強化に乗り出そうとしている(情報・技術ワーキンググループ取りまとめ案より)
しかしながら学校環境は…
現状:学校ごとに教科書会社・教材メーカー・GIGA端末(Windows / Chromebook / iPad)がまちまち
このまま行くと…
研修担当者の悩み:学校にある教材が異なる、採択されている教科書も違う、iPadは手順が異なる、教材が多い
教員の悩み:研修を受けたが学校にある教材と違った、すぐに実践できない、教材研究の時間も無い
次期学習指導要領に向けた研修・指導体制、この状況は効率が悪いと思いませんか?
突然ですが、あなたはどちらのメーカーのマウスをお使いでしょうか?
マウスの世界:通信規格「HID」が標準化されているため、異なるメーカーのマウスで各種ソフトウェアを操作できる
STEAMデバイス・センサー測定器の世界は、メーカーごとに仕様が異なり通信規格の標準化が進んでいない
マウスのように通信規格を標準化すれば、効率が良くなると思いませんか?
標準化が難しかった背景:GIGA端末ではブラウザアプリが推奨されUSB通信にWeb Serialを使うが、iPadはBluetoothが一般的。授業でのペアリングトラブル、USB給電が使えず電池が必要、メーカーのiPad対応コスト大
AkaDakoの研究開発過程で生まれたMIDIを活用した通信方式。既存の国際規格MIDIの上でフィジカルコンピューティングデバイスと通信(査読付き論文「教師の負担軽減と専門性開発を支援するSTEAM教育環境の設計と評価」AI時代の教育論文誌 第7巻)
論文の最後に記した約束
S-LINK:国際規格MIDIを活用した、GIGA端末(Windows / Chromebook / iPad)のための新しい共通通信規格。サイバー空間とフィジカル空間をつなぐ
S-LINKで、マウスのように各社(A社・B社・C社)のデバイスがUSB・MIDIで接続できる世界へ
S-LINKの通信イメージ:ブラウザから「温度は何度?」→23度、「サーボモーターの角度を45度にして」とデバイスとやり取り
これが実現できると…
研修担当者:S-LINKデバイスの研修を行えばOK。研修後すぐに実践につながる
教員:慣れているデバイスで授業ができ、教材研究の時間を短縮して学びの本質に時間を割ける。単元にあわせたアプリが選べる
教材開発メーカー:開発用ライブラリーがオープンソースで開発費の採算がとれる。iPadもUSBで通信できる(ライブラリーは2026年秋公開予定、iPadはWebMIDI対応ブラウザのインストールが必要)
教科書会社:ライブラリーが公開されていて教科書専用アプリがつくりやすい。公共性を重視した仕様で、学校ごとにデバイスが違っても安心
公共性が必要な組織:国際規格MIDIを活用したオープンな共通通信仕様(ライブラリはオープンソース)で、公共性が必要な立場でも扱いやすい
さらに…
S-LINK JavaScriptライブラリーを公開すると、生成AIのバイブコーディングによるアプリ開発が誰でも可能に。教師が単元に合わせて数分で教材づくりができる世界へ(2026年秋公開予定)
通信規格の標準化がもたらすパラダイムシフト:現状(各社独自仕様)とS-LINK導入後(標準化)の比較 — デバイス接続、教員の準備、研修の費用対効果、アプリ開発環境
普及:教科書等で扱うにはデバイス側の接続性の保証が必要。次期学習指導要領に向けたS-LINK研修支援。一般社団法人デジタル人材共創連盟による認定機構・普及活動
S-LINK採用メーカー(2026年4月現在、50音順):キングACE、ティーファブワークス(TfabWorks)、山崎教育機器、優良教材
S-LINKは次期学習指導要領(教育課程企画特別部会 論点整理)のサポートを目指す共通通信規格 https://s-link.education